戸隠

戸隠

 私が初めて戸隠を訪れたのは、多分40年以上前になるのかも知れない!・・・・・その時は、善光寺脇から入り、車で、戸隠高原を一周して戸隠ソバを食した、ことを思い出す。 あのころは、今ほど、観光客もなく、戸隠神社の境内に通じる美しい杉並木に囲まれていた風景は、今も、忘れることなく目に焼き付いている。

 

 春は、鶯がさえずり、ある時はキツツキの音色が、遠く山々にこだまするのである・・・なんと絵になるような風景ではないだろうか!戸隠は、信州いや長野県人ならば必ずといって良いほど身近な存在なのである。 特に学校でハイクをしているからである。 しかしこの場所を他県のものが冬訪れると、その雪の多さに驚かされる! やはりこの地は、新潟に近いからなのである。 この戸隠神社から裏街道で黒姫山、妙高山を訪れてみると良い・・・そこには大自然がこの戸隠から続いている。 そしてそこはもう新潟なのである。 良質な温泉が湧いておりこれらを見逃すことはないだろう・・・・ 下に紹介する写真は、戸隠山の全貌である・・・雪に埋もれた入るが道路は生活道路ということで除雪は綺麗にされている。 この時は、鬼無里の方からこの地へと向かったのであるが、長野市からバードラインを使えば簡単に来ることができる。 ちょうど位置関係でゆえば長野の善光寺の裏と思えば酔うのである・・・・美味しい戸隠蕎麦が待っているのである。 それから、また、年月を重ね、あの美しい雄壮な雪山を見たくなったのである・・・・そう、「戸隠山」の冬の姿を是非現場に行きこの目で再び見たいと、思い立ったのである。 例え、栃木県に住んでいて周辺の山の雪に慣れていると言っても、この戸隠は、長野県であり、戸隠の山々険しく、積雪が、多く大変なのである。 当初は、長野への高速道路もない頃に、訪れたのが最初であったかと思うのである!・・・ この一枚は、そのころを忍に足りる美しい風景であり、そういう意味では、私の’珠玉の一枚’なのである。 尚、ここは、戸隠ソバで、有名であり、夏の戸隠は、訪れる人は、多いのである。 また、この山とソバ畑はともに有名であり、これも被写体としては多く撮られているところでもある。

戸隠山

 皆様は、冬のアルプスの姿を見たことが有るだろうか! 多分、多くの方がイェスだろう・・・・ では、戸隠の冬は、と聞けば、大方の方は、ノーであろう。 それもそのはず、今までは、ここに行くのには、結構細い道を辿って、行かなければならなかったからだ・・・・しかし、今では、この周辺のスキー場が、整備されて、しかも除雪も、いいので、今では、ほとんど心配は、無いのである。 上の写真を見て、如何であろうか・・・・・私の勧める意味が、分かっていただけるであろうか?

 

戸隠山と残雪 2月

 戸隠は、長野市の西方から登る道が整備されており、それを利用すれば、比較的簡単に行けるが、この時は、鬼無里街道を利用しての旅であった。 昔風のわら屋根の民家と白壁土壁の民家が今も残っており、素晴らしい風情を与えてくれるからだ! この写真では、右方向が長野善光寺方面であり左は、白馬方面へと続く道となる。 その真ん中に位置するこの戸隠は、夏でも涼しい避暑地なのである。 またここから裏を目指せばあの有名な妙高山に至るわけである。 これだけ素晴らしい迫力の山が目の前で見て取れる場所は、余りないように思うのである。 ここは、中央には、戸隠の役場とか学校が有るところを俯瞰して見ている風景である。 この地域の除雪は生活道路のため、完全に、しかも綺麗に除雪されており、ある意味では、関東のそれとは比べものにならないくらい、道路は安全である・・・

 

まるでアルプスのような形の戸隠山

 写真では、戸隠村の、やや南方部分から北方向を見ている風景で、小さく見えるのは飯綱山である。 長野市内から、直ぐ行けるところで、多くの方が、ここで簡単にスキーを楽しむことが出来る場所である。 右は、先ほどの写真の南側の山で、戸隠の連山である・・・・・もう昼の太陽の光線が山肌に、斜めに当たる(斜光)ため、少しコントラストが、無くなりかけている。 ここは、総じて、午前中が勝負所なのである。

 

戸隠を東側の山から見る

 この周辺は数十年前ならばわら屋根の農家が、まだ、たくさんあったが、今は、もういにしえの時となり、ほとんどの農家が、赤色、緑、青と、色とりどりの好みのトタンで覆われており、現代的な美しさを保っているのである・・・・とはいえ、最近は、アレ!・・・・と思うような景観の民家が急に飛び出して、周辺の景観には、余りふさわしくない様な農村風景も、出現してきているのだ。 そういう意味では大変残念なことでもある。 しかしまだまだ、この地は昔の名残がたくさんあって、見つけて歩くのには、すばらしいところなのだ!

 

 

飯綱山も見える戸隠地域

 数分、北寄りに登り行けば、こうした、飯綱山の勇壮な姿が有って、これまた、美しく、北側に輝いているのである。 この山は、は、一日中太陽の日を受けて、何時撮影しても、それなりに、変化がある、角度で、皆を待ち受けてくれているのである。

 

この戸隠風景を満喫するためには、一つ条件がある・・・・それは、午前中が勝負と言うことなのである。 左の写真では、山肌がやや光がなくなってしまい、全然迫力がなくなってしまう・・・やはり順光から、やや日の昇った後の10時頃が一番素晴らしい迫力を与えてくれる、山肌となるのである。

美しい白樺が、春の雪解けの水を含んで変化の兆しが見えている・・・・・これは関東地方と大きく異なる転で関東はこうした地に行ってもほとんどが真っ黒な木が有るように見えるが、ここでは、綺麗な色が出ており、また杉よりも檜が多いことも相俟って、美しい写真が撮れるわけである。

 

こうした農村風景はここに来ない限り、決して、撮ることは出来ないのであろう!! 自分がこの風景の中にとけ込んでいるような重いがするのは、私だけであろうか!

 こうした風景が、それ程難なく見て取れる、ここ戸隠村の戸隠山の風景は、何時行っても、素晴らしいが、私は、本当の山の姿は、冬にあるような気がして、仕方がないのである。 冬山登山などを考えると、それはそれは、大変であり危険が伴うが、ここならば、大きなカメラを使用して撮れば、もっと鮮明な素晴らしい山肌の写真も、十分撮れようというものである。 栃木県から会津方面へ出かける人は、多いが、この西方の長野県戸隠山こそ、秘められた美しい撮影場所で有ると思うのは、私ばかりであろうか?・・・・・・・ここで私のこの地に行くコースを、概略書いて起きましょう(高速で長野県へ、そして鬼無里に向かいそこから戸隠村に行くコースです。 有料道路は使用していませんが、これを使えばもっと早く付くことが出来ますが鬼無里周辺の美しい風景は見ることが出来ません。この辺を考えてコース選びをすると、いいでしょう。)

地図:戸隠山 | アルプスの見える村善光寺御開帳 雪山一覧妙高周辺