野沢、飯山
野沢 長野
長野県でもやや北に位置するこの地域は、昔から豪雪で有名であり冬ともなると沢山のスキーヤーで賑わうのである。 特にこの近くにある素晴らしい野沢温泉はその一つであろう。 飯山市は昔から訪ねているが、やはり温泉と野沢菜の古里風景がなんと言っても素晴らしいのである。 あの野沢温泉の湯、麻釜で洗い流して作られた野沢菜は、絶品と称されるからである。
そしてこの千曲川の畔に遠くからも見える春の風情は、なんと言っても野菜畑の菜の花と雪をかぶった素晴らしい山並みである。 その脇にこの美しい菜の花公園と野沢温泉が有るのだ。 ところで、後でも紹介するが、この場所だけが、菜の花の名所でないことが分かるのである。それはここから5km程度山を登った場所に湖水があって、その名を北竜湖というのである。 これを見ると多分画家が、美しい緑の中の動物を描いた作品を思い出すに違いない・・・・そう、それ程幽幻な感じを誘う素晴らしい湖でありそこに沢山の美しい菜の花が咲いているのである・・・・湖水と菜の花、ちょっと考えただけでも、その組み合わせは素晴らしい絵になることが分かるのである。 もちろんそれは写真でも良いのであるが・・・・
ここは風光明媚で、昔から小学唱歌などで歌われている素晴らしい地域である。
春の菜の花のシーズンともなれば沢山の人たちが最近では、団体バスを利用して、周辺の温泉を利用して周遊する場所と化したのである。 また、新潟の県境も近いことから妙高高原など何処に行っても行楽のベストポイントとなるのである。 ここの菜の花公園は、スケールが大きいばかりか、春の千曲川を眺めながら素晴らしい景観の中に「菜の花」が咲き乱れており、多分、一度この風景を見た人は、忘れることが出来ない処なのである。 うまくいくと近くの対岸の山には、白い残雪が見られ雪山と菜の花のコントラストを楽しむことが出来るのである。 この地域をやや南の方から展望するとこのような写真になるのである。
ここは、ご承知のように、飯山地区であって、最近は高速道路の開通でかなり簡単に行けるようになった。特に、この地区を流れる千曲川と野沢菜の菜の花畑の美しさは格別で地方から多くの観光客が足を運んできている。 おかげさまで、一昔前までは、ゆったりとして、花を見ていられたが、今は観光バスが来るようになり、またその上、自家用車もその観覧場所の傍に、おけなくなってしまい、近代化が押し寄せてしまったのだ! 多分、田畑を荒らす人が出てきたので、周辺農地は、立入禁止となってしまったのだろう・・・・全く残念な事である。
春は千曲川の水温と周辺の寒気の影響から、この辺は靄が出やすく対岸の山々が見えないことも多いのだ。 それでも、千曲川の流れに沿って菜の花が咲き乱れる時期には、多くの観光客が訪れて急に騒がしくなってくるのである。 この写真からも見て取れるが、一面に菜の花が咲いているだけでなく、起伏の多い段差の両岸に菜の花が植えられているので、反対側から見てもこちらから見たにしてもその迫力は、他では見られないすばらしいパワーがこめられているのだ!
最近分かったことは、この菜の花は、野沢飯山地区の名産品野沢菜の原料であり、本当は、秋に収穫して、冬の漬け物になるのが、常道であるが、観光名所とのかねあいで、この早春の時期に合わせて咲かせてくれているそうなのだ! この右の写真は、長野方面を見ており薄く見える山々は、斑尾高原であり、スキーのメッカなのである。 この蕩々と流れる千曲川は、色々詠われて、それはそれは美しい場所であること、まちがいないのである。